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取引先の不正行為から考えたサラリーマンの「明日は我が身」を避ける方法

 

先日、取引先企業において「不正行為」が行われていることが発覚しました。

現在、その対応を行っているところですが、不正行為が行われた事情や背景などを紐解いていく中で、分かってきたことがいくつかあります。

 

それは、

企業の担当者が止むに止まれぬ状況に陥り入り不正行為を行ってしまった

ということと

このような事態は、サラリーマンをやっていれば「明日は我が身」になってもおかしくない

ということ。

そしてさらに言えば、

担当者は不正行為を行う前にやるべきことがあったはず

ということです。

 

今回は、取引先において行われた不正行為とそれに対応する中で考えたサラリーマンの明日は我が身を避ける方法について記します。

*この不正行為そのものは私がまだ入社前に行われたものですので、経緯等で不明な点が多々あり、現在、それらを含めて対応をしているところです

 

 

どのような不正行為があったのか

まず、どのような不正行為があったのか?

話を理解するうえでこれは、とても重要なことなのですが、現在進行形の案件でもあるため、詳細は差し控えます。

 

あえてザックリと書くと

  • 意図して事実とは異なる経理書類を作成・報告し「まずい事実」を隠していた

となるのですが・・・。

事象だけをとらまえると、「書類改ざん」「虚偽報告」に該当し、さらに「私文書偽造」や「粉飾決算」などと呼ばれても仕方のないものでした。

 

不正行為の原因

では、なぜ担当者は不正行為を行ってしまったのか?

ここでも詳細はぼかしますが、そもそもの発端は、

材料を発注した業者さんで不備が発生し納品が大幅に遅れた

ことにあります。

 

これが原因となって、担当者は追い詰められてしまい、止むに止まれず書類を改ざんすることになったというものです。

 

担当者の立場は?

この不正行為は、組織ぐるみで実行したものではありませんし、まして、同社に悪意があったわけでもありません。

なので、不正行為を行ったのは担当者個人となります。

 

ただ担当者にしてみれば、問題をオープンにしてしまうと会社に損害を与えてしまうのは分かっていました。

また、それ以前に、担当者自身

「お前は、一体何をやっていたんだ!業者とちゃんとやり取りできてたのか?」

と叱責されるのは明らか。

そこで、悩んだ末に、一人で抱え込み、不正行為を行ってしまったのだろうと考えられます。

 

不正行為を独断で行い、それがバレた今となっては、担当者には相応の処分が下されるはずですし、本人の社内での将来は閉ざされたかもしれません。

不正行為を行ってしまった以上、これは仕方ないことでしょう。

 

しかし、一人で抱え込んでしまい、追い詰められ、止むに止まれず不正行為を行ってしまったわけですから、彼の心情を考えると、なんとも切ないと言うか、心苦しい気持ちでいっぱいになります。

 

そして、サラリーマンをやっていれば、誰でも「明日は我が身」になりかねないことだとも思います。

 

誰にでも起こりうる問題

かなりぼかして書いているので、すごく分かりにくですよね。

申し訳ありません。

 

この事案は、取引先企業の中では担当者の責任問題となるはずですが、そもそもは業者さんの不備や不手際が発端であり、これは担当者自身、どうしようもないことだったとも言えます。

 

もちろん、業者にしっかりと仕事をしてもらえなかった責任はあります。

それでも、他の人に仕事を任せるケースでは、いくらお尻を叩いてもどうにもこうにもならないというのはよくある話。

そして、第三者の仕事の「ツケ」が自分に回ってくるというのもよくある話ですよね。

 

なので、今回の問題は、いつでも。誰にでも起こりうる問題であり、彼が置かれている状況は、誰にとっても「明日は我が身」と言えるものです。

 

何をやるべきだったのか

第三者の仕事ぶりの「ツケ」が自分に回ってきた結果、窮地に追い込まれてしまった担当者ですが、そもそも彼は何をやるべきだったのでしょうか?

 

それはただ一つ。

早い段階、つまり、業者さんの不備が発覚した段階で、上司に報告すべきだったのです。

もっと理想を言えば、業者さんで不備が起きそうだとわかった段階で、上司報告すべきだったと言えるでしょう。

 

トラブルになる前に上司に報告していれば、何らかの指示があったでしょうし、少なくとも担当者が、自分一人で抱え込まなくて済んだはず。

上司に報告していれば、そこから後の処理で一人で「嘘に嘘を重ねる」ことをせずに済んだはず。

そして、担当者自身、一人で大きな責任を被ることにはならなかったはず。

 

おそらく担当者は、少しはくらいは上司報告という言葉が頭の中をよぎったはずです。

だけど、そうしなかったのは、

「自分でなんとかできるから報告はやめよう」

と思ったか、あるいは、

「報告したら上司に怒られるので、自分で何とかしよう」

と考えたか。

 

いずれにしても、上司に報告をしなかったばっかりに、自分で自分を追い込んでしまったのは間違いありません。

 

終わりに

以上取引先において行われた不正行為とそれに対応する中で

  • どんなサラリーマンにも降りかかってくるリスクがあること
  • そのリスクを避けるためには、自分だけで抱え込まず上司に報告すること

を記しました。

 

サラリーマンを経験された方ならよく分かると思いますが、会社なんて理不尽の塊みたいなものですよね。

都合が悪くなると、平気で「とかげの尻尾切り」を行ってくるものです。

 

自分と家族の生活のために、サラリーマンを続けていくのであれば、自分自身を守る術は絶対に必要です。

その最たるものが、

自分一人で抱え込まずに上司に相談すること

だと言えます。

 

最後に質問です。

あなたは、「ヤバい状況」になる前に、上司に相談・報告できる人間関係を作れていますか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。