5年前にパクられた財布がボロボロになって戻ってきた
先週、携帯電話に何度か電話がかかってきておりました。
知り合いとのやり取りは、ラインかメールが中心で、見知らぬ電話番号(登録していない番号)には出ないようにしているので、1回目と2回目とかかってきたときは無視していました。
どうせ、投資かなんかの勧誘電話だろうと思いますからね。
3回目がかかってきたとき、「しつこいな」とネットでその電話番号を調べたら、「登録なし」と出たのでこれまた無視。
しかし、4回目がかかってきたとき、さすがに「おかしい」と思って、あえて公衆電話から、その番号にかけてみたんです。
そしたら、相手は名乗らずに、
「もしもし」
と言ったので、
「これは間違いなく、まともなところじゃないな」
とガチャ切りしました。
(こちらも、かなり失礼なことをしてますね)
その日の夜、家の固定電話に電話がかかってきました。
相手は、以前、勤めていた会社の健康保険組合の担当者です。
表示されている番号は、あの番号。
そう、こっちが「勧誘電話」と思いこんでいた相手は、まともなところだったんです(苦笑)。
で、要件は何か?というと、
- 取得した財布の中から、保険証が出てきたとの連絡があった
- 古くなったとは言え保険証は返却してもらいたい
- ただ、いかんせん、財布の中にはいっているので、健康保険組合として、勝手に受け取るわけにはいかない
- ついては取得者に連絡して欲しい
というもの。
最初は何を言ってるのか良くわからなかったのですが・・・、
5年前、長男がサークルの合宿に行った時に財布をなくした
ということを思い出しました。
カバンの中に財布を入れて部屋に置いていたところ、気がついたらなくなっていたんだそうで、これって
「部屋に出入り自由なサークルのメンバーの誰かが隙を見てパクった」
としか考えようがないですよね。
それを長男に指摘すると、
「ウチのサークルに、人のものを盗むような奴なんて絶対にいない!」
と激怒したんです。
大学生にもなっておいて、こんなぬるいことを言うなんて、よく言えばピュア、悪く言えば世間知らずのバカなんですけど、私も言わなくても良い一言を言ってしまったなぁと反省。
とりあえず、なくなった物は仕方ないので、ソッコウで保険証の失効連絡をして悪用されないようにしたうえで、再発行手続きを行いました。
で、5年の年月が流れ(今、大学6年生です・苦笑)、すっかり忘れていた財布が出てきたというのです。
「こんなことがあるんだなぁ~」
とビックリしましたね。
翌日、長男に取得者である不動産開発会社の担当者に電話をさせて、着払いで送付してもらうようお願いするのとともに、どんな状態で見つかったのか聞くようにさせました。
見つかったのは、雑木林の中。
合宿所となっていたホテルを別荘地として開発することになり、敷地内をチェックしていたら財布が見つかったんだそうです。
財布はボロボロで、現金は一銭もはいっていないものの、カード類は残っていて、そのひとつが保険証です。
拾った方が親切にもそこに書かれている健康保険組合の電話番号に電話してくれた、ということでした。
そして、今日、財布が戻ってきました。
カード類はラップに、財布は新聞紙に、実に丁寧に梱包してくれています。
そして、送付状まで添えていただいておりました。
新聞紙を開くと・・・
ごらんのように財布はボロボロになっています・・・。
長男にお礼の電話をかけさせて、この財布を見ながら話をしたところ、相変わらず、
「絶対に外部の人間が盗んだって。サークルの奴らが盗るはずないし」
と言い張っておりました。
それにしても、長野県でなくしたものが5年経って戻ってくるなんて・・・、ちょっとしたタイムスリップ気分になったのと、不思議な「つながり」のようなものを感じましたね。
最後までお読みいただきありがとうございました!